◆お知らせ2件

 11月~12月、芦屋の月光百貨店にて作品展『箱の中の月』を開催いたします。

http://moon-shines.net/mooninthebox.html

 

10月末創刊の雑誌『CRESCENT★MOONLIGHT』に作品が何点か紹介されています。よろしくお願いいたします。

https://twitter.com/mujyuryoku2014/status/917313699370688512

 

◆ようこそ!

 写真家、コラージュ作家 久保田昭宏のホームぺ-ジです。

タイトルを『空想装置』から改めました。

作品のショーケースとして、また展示スケジュールなどの告知のために設置しています。作品は主要なものからいくつかを選んで掲載した「カタログ」ですので、お気に召されましたら、個展で実物をご高覧頂けると幸いです。

 

展示は年2回ほど東京・横浜周辺で行っています。展示場所をご提供いただけるギャラリー、カフェ、一般店舗を常に探しています。お気軽にご連絡ください。また、作品についてのご感想やご購入についてもお待ちしております。お問い合わせだけでも結構です。

 

作品は古道具、日用品、昔の印刷物(ポストカードや雑誌)からの切り抜きなどの「モノ」を組み合わせて、初めて見るのにどこか懐かしい世界を創るのが基本的なスタイルです。詳しくは「ステートメント」をご覧ください。

 

◆プロフィール 

 高知県生まれ。東京都三鷹市在住。

子供のころは蝶や貝殻の標本作り、化学実験に熱中。中学校では英語に興味を持つ。高校時代は受験勉強に興味が持てず言語学書を耽読。大学・大学院では言語学を専攻し、チョムスキー理論を学ぶ。日本語の分析から普遍文法研究への貢献を志すも博士課程をドロップアウト。翻訳、コンピューター、語学教育の分野で底辺労働者として働く。20歳のころ雑誌で偶然目にしたサンディ・スコグラントの写真作品『金魚の復讐』がなぜかいたく気に入り、漠然と自分でもこんな作品を作ってみたいと思う。これがすべての始まりだったのかもしれない。20代の終わりには山田勇男の耽美的映像、Jコーネルの箱に出会い感銘を受ける。その後30代は8mmを中心とする自主制作映画の上映会に頻繁に足を運ぶ。40代から写真表現を開始。

ステートメント:懐かしさについて

 
懐かしさはどこにでもある。
 それは世界を包み込む。
 前世紀初頭、物理学者が追い求めたエーテルのように、
 それは真空をも満たしているのだろう。
 ここに集められた作品は、このような懐かしさを掬い取り、
 コラージュ的世界の中に、純粋な結晶体として再現する試みです。
 
懐かしさの遍在。
このことに気づいたのはまだ小学校に入る前のことだった。
 当時、私はしばしば「小さな恍惚感」に襲われた。
 それはぼんやりと世界を眺めているときなどに、突然やってくる、
 優しさ、幸福感、喜び、それにごく僅かの切なさの混合物だった。
 知覚的・情緒的に特異なその状態は、今思うと「懐かしさ」という言葉がいちばんしっくり来る。

 
世界が見せた淡いパステルのような優しさは、幼い私にこの世界が基本的に「よき場所」であるという感覚を植えつけた。
それは、現在の一時的状態がどうであれ、究極的には不幸や抑圧などではなく、幸福や自由が世界を支配するという確信に成長した。
 おかげで、その後様々な困難に直面したときもさほど悲観的にならずに済んだ。
 そして、ここにご紹介する懐かしさを巡る作品は、その幻想的な装いにもかかわらず、この世界に対する賛歌であると作者は考えている。
若干「ひねり」が強すぎるかもしれないが。
 
それにしても世界がただそこに存在してるだけで懐かしいというのはどういうことだろう?
 カギは「距離」にあると私は思う。
「懐かしさ」をどう定義しようとも、そこには「時間的な距離」 の概念が含まれるだろう。
懐かしさの向かう対象は過去に属し、それを感じている主体との間には時間的な距離があって、二者を隔てている。
 自分は未来の世界から「今・ここ」に来た時間旅行者だと想像してみてほしい。
 世界と自分との間にバーチャルな距離を作る訳だが、 その瞬間世界が懐かしいものに姿を変えるはずだ。
 
生命体として「私」はいつの日かこの世界を去る日を迎える。
 死は「私」を謂わばこの世界の「時間の枠の外」に連れ出し、世界と「私」の間に無限大の距離を作る。
 そしてこれは必然なのだ。
 このことを思うとき、世界と「私」の関係は懐かしさに彩られたものとならざるを得ない。
 自分がこの世界を去り、絶対的な距離が世界との間に生じたとき、「私」は自分が世界の一部であったときのことを懐かしむことだろう。
 世界が根源的に懐かしい存在だというのはここに由来するのではないか。
 世界を懐かしく思うとき、「私」は死を疑似体験しているのだ。
 

更新

2017-10-23

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La fotografio kaj kolaĝo

per Akihiro Kubota

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